文化教育学部 ディプロマポリシー

学位授与の方針

学校教育課程

学校教育課程の目的を実現するために、佐賀大学学士力を踏まえ、学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。成果の達成状況は、平素の学習状況及び定期試験等によって判定し、学則に定める卒業の認定の要件を満たした者には、教授会の議を経て、学長が卒業を認定し、学位記を授与する。

 
1.基礎的な知識と技能

(1) 文化・自然・現代社会と生活に関する授業科目を履修・修得し,それらの知識を基に,現代社会の諸問題を文化・自然・人間生活と関連付けて理解できる。
(2) 言語・情報・科学リテラシーに関する授業科目を履修・修得し,日本語と英語を用 いたコミュニケーション・スキルを身に付け,情報通信技術(ICT)などを用いて, 多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用すること ができる。
(3) 学校教育のしくみ,児童・生徒のこころと発達,障害のある児童等への支援,教科 内容,教育方法等について,幅広く体系的に知識と技能を身につけている。

2.課題発見・解決能力
(1) 実践演習型学習や問題解決型学習を通して,いじめ,不登校,理数離れなど,複雑 化している現代の学校教育の諸問題について関心・理解を持ち,それらの問題をそ の社会・歴史的背景や原因,その心理的要因を含めて多面的に考察して,解決に必 要な情報を収集し分析することができる。
(2) 教育実習等による授業・指導の実践経験を経て,学校教育や各教科の教育における課題を発見し,選修の専門分野の基礎的な知識と技法を応用してその課題の解決に取り組むことができる。
(3) 種々の教育実践経験を通して,学校教育の諸問題の解決のために他の教員と協調して行動し,子どもたちに対する指導力などを身に付け,実践できる。
3.学校教育を担う社会人としての資質
(1) 学校教育における様々な問題に積極的に関心を持ち,目標を持って主体的に学習す る習慣を身につけている。また,学校教育の諸問題に的確に対応できるように,継 続的に自己研鑽に励む意欲と態度を有する。
(2) 高い倫理観と豊かな人間性を育み,学校教員としての責務を自覚して自己の能力を 社会に還元する強い志を有し,社会人としての規範に従って行動できる。

国際文化課程

国際文化課程の目的を実現するために、佐賀大学学士力を踏まえ、学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。成果の達成状況は、平素の学習状況及び定期試験等によって判定し、学則に定める卒業の認定の要件を満たした者には、教授会の議を経て、学長が卒業を認定し、学位記を授与する。

 
1.基礎的な知識と技能

(1)文化と自然、現代社会と生活に関する授業科目を履修・修得し、自立した個人として社会生活を生 きるための文化的素養を身につけている。また、現代社会の諸問題について適切な学識を有し、健 康・環境に関する知識を自己管理と生活の質の向上に役立てることができる。
(2)日本語で、他者の意思を的確に理解できるとともに、自己の意思を口頭および文章で論理的に表現 できる。全学教育での英語に加え、専門教育においても英語とその関連科目を履修・修得しコミュ ニケーションのための英語運用能力を身につけている。また、必修専門外国語として独仏中朝のい ずれかを履修・修得し、国際理解に必要な広い視野を有している。
(3)情報リテラシーに関する授業科目を履修し基本的な情報技術を修得したうえで、遵守すべき社会倫 理に則って収集した多様な情報の適正な処理・管理と活用ができる。

2.課題発見・解決能力

(1)演習型学習等を通して、各国の文化・歴史・社会等の多様な現実に即した課題を的確に把握できる。 また、外国語運用能力を積極的に用いて、関連情報を広く収集・分析できる。
(2)日本・アジアや欧米の言語・文化・歴史・社会等の各専門分野における基礎的知識を身につけてい るとともに、それに基づいて、各専門分野の諸課題を歴史的諸条件にまで遡って考察できる洞察力 を有している。また、専門分野の知識と近接分野の知識とを結びつけて問題の解決に向けて応用す ることができる。
(3)演習型学習等を通して、異文化理解に基づく複眼的な視点に立って他者の意見を尊重しつつ、協力 して問題の解決を目指す柔軟な姿勢と協調性を身につけている。

3.地域や国際社会を担う国際的な教養人としての資質

(1)環境やジェンダーをはじめとする現代国際社会に共通の諸課題について正確な知識を修得し、専門教 育課程で培われる広い視野のもとで、自然と社会の持続可能な共存、人間の尊厳に基づく人と人の平 和な共生等への道を探求し、その実現に向けて積極的に参画する意欲を有している。
(2)欧米や日本・アジアについての専門分野の知識を修得し、市民社会の一員としての自覚と責任を持っ て自律的に行動する能力を有している。また、その専門的知識を積極的に活かして、種々の分野にお ける国際的地域交流の促進や地域社会の文化的向上・活性化に寄与することができる。
(3)卒業研究論文の作成を通じて課題を明確にし、生涯を通しての持続的関心を形成する。

人間環境課程 

人間環境課程の目的を実現するために、佐賀大学学士力を踏まえ、学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。成果の達成状況は、平素の学習状況及び定期試験等によって判定し、学則に定める卒業の認定の要件を満たした者には、教授会の議を経て、学長が卒業を認定し、学位記を授与する。

生活・環境・技術選修
1.基礎的な知識と技能

(1) 生活や人間をとりまく環境を理解するための文化、社会あるいは自然に関する基礎的な知識 を修得している。
(2) 生活環境、地域社会および環境問題に関する専門的な知識を修得している。
(3) 言語・情報・科学リテラシーを修得し、多様な情報を収集・分析・整理して適切に判断し、 活用することができる。
(4) 実験・実習やフィールドワークを通して、 生活環境、地域社会および環境問題を考えるため の技法を修得している。

2.課題発見・解決能力

(1) 生活環境や地域社会および環境問題に関する現代的な課題を発見し、その解決に必要な情報を収集・分析・整理し、科学的・論理的かつ多面的な思考に基づいて問題の解決に取り組 むことができる。
(2) 教育、行政あるいは企業など身近な地域社会あるいは世界が抱える課題について、専門的な知識と技法を用いてその解決に取り組むことができる。
(3) 実験・実習やフィールドワークを通して、課題解決のための協調性を培うとともに解決のための方向性を提案することができる。

3.地域を担う社会人としての資質

(1) 多様な文化や価値観を理解し、生活環境の改善、地域社会の創造、あるいは環境の保全といった行動を、社会的規範を守りつつ他者と協調して行うことができる。
(2) 社会的役割を自覚し自己を活かすという視点を持って、継続的、自主的かつ自律的に学習ができる。
(3) 生活環境の改善、地域社会の創造、あるいは環境の保全のための高い倫理観を持ち、卒業後も地域社会等が行う活動に参画していく重要性を理解し、その姿勢を持っている。

健康福祉・スポーツ選修
1.基礎的な知識と技能

(1) 文化・自然・現代社会と生活に関する授業科目を履修・修得し,それらの知識を基に, 現代社会の諸問題を文化・自然・人間生活と関連付けて理解できる。
(2) 言語・情報・科学リテラシーに関する授業科目を履修・修得し,日本語と英語を用い たコミュニケーション・スキルを身に付け,情報通信技術(ICT)などを用いて,多様 な情報を収集・分析して適正に判断し,モラルに則って効果的に活用することができ る。
(3) 実験・実技・実習やフィールドワークを通して、健康福祉、スポーツに関する問題 に対し、幅広く体系的に知識と技能を身につけている。

2.課題発見・解決能力

(1) 実践演習型学習や問題解決型学習を通して,現代の福祉やスポーツの諸問題について 関心・理解を持ち,それらの問題をその社会・歴史的背景や原因を含めて多面的に考 察して,解決に必要な情報を収集し分析することができる。
(2) 実験・実技・実習やフィールドワークを通して、リーダーシップや協調性を培うとと もに課題解決のための企画立案ができる。

3.地域を担う社会人としての資質

(1) 健康科学の専門的技能を習得することによって、専門職業人としての高い倫理感、強い責任感、指導力、コミュニケーション力を磨き、探究心を養い、多様な文化と価値 観を理解し、これに対応できる力を身につける。
(2) 社会的役割を自覚し自己を活かすという視点を持って、卒業後も継続的、自主的かつ自律的に活動ができる。

美術・工芸課程

美術・工芸課程の目的を実現するために、佐賀大学学士力を踏まえ、学生が身につけるべき以下の具体的学習成果の達成を学位授与の方針とする。学習成果の達成状況は、展覧会での発表、地域の一般人や幼小中高との協同アートプロジェクトなどの活動、及び卒業研究(制作・論文)により判定するとともに、学則に定める卒業の認定の要件を満たした者には、教授会の議を経て、学長が卒業を認定し、学位記を授与する。

 
1.知識と技能

(1) 芸術・歴史・思想・自然科学・現代社会と生活に関する授業科目を履修・修得し、 それらの知識を基に、美術・工芸が社会のなかで果たしてきた役割を理解し、美術・ 工芸分野の専門家として創作活動や教育活動に携わることができる。
(2) 言語・情報・科学リテラシーに関する授業科目を履修・修得し、日本語・英語・第 三の外国語を用いたコミュニケーション・スキルを身に付け、情報通信技術(ICT ) などを用いて、多様な情報を収集・分析して適性に判断し、モラルに則って効果的 に活用することができる。
(3) 美術・工芸分野の基礎的な知識・技術を体系的に修得し、美術・工芸分野の専門家 としての業務を遂行する職業人として必要な柔軟な思考力と実践能力を有する。

2.課題発見・応用能力

(1) 技法や材料を経験的・科学的に理解し、それらを自己の制作活動へ応用したり、第 三者へ伝授したりできるようになる。美術・工芸の制作活動が、現代社会が抱える 様々な問題に対するメッセージとなったり、それらに対して解決への道を開いたり する可能性のあることを理解し、そのような作品を実際にプレゼンテーションする ことができる。
(2) 美術・工芸の歴史に対する理解を深め、人類史の中で、人間はなぜ、どのようにし て美術の表現を行ってきたかを知ることにより、創作の原動力としてのさまざまな 問題意識や想像力を有している。
(3) 美的対象物の「美」について、言葉にしたり、記述したりできるようになるととも に、自己の作品について論理的に分析することができる。また、美術・工芸を他者 とのコミュニケーション・ツールとして活用する意識とその能力を有している。

3.個人と社会の持続的発展を支える力

(1) コミュニケーション手段の一つとしての美術・工芸の重要性を理解し、美術・工芸 に関わる活動を社会活動の一つとして行う意欲や態度を有する。
(2) 人間の営為のなかで、美術の創作行為のもつ独自性、その価値を理解し、美術に対 して素直に感応できる態度を、自己の創作活動、教育活動、その他を通して社会のな かに浸透させることのできる資質を有する。また、美術作品の内容や形式が、それを生み出した社会や文化と強く結びついていることを理解し、美術活動を通して常に社 会に対する問題意識をもつ態度を有する。
(3) 人間には普遍性が存在すると同時に、異なる文化・宗教・人種などによって人間は 差異性をも有することと、またそれを認め合うことの重要性を、自己の創作活動や作品鑑賞によってはもちろん、様々な能動的活動および他者との触れあいの中で知らし めることのできる資質を有する。

教育学研究科

学位授与の方針は,佐賀大学教育学研究科の教育目的に立脚し,学生に以下の各項目を身に付けさせることである。大学院学則に定める単位を修得し修士論文を提出した者について修了判定を行い,合格とされた者に対し,教育学研究科委 員会の議を経て,学長が修了を認定し学位を授与する。

学校教育専攻

1. 学校教育分野各コースの学術的知識を構成する理論体系を修得している。
2. 学校教育分野各コースに関わる諸理論と学校での教育実践との往還を可能と する省察能力を有している。
3. 現代社会における教育問題の解決に資する創造性のある研究能力と実践的指 導力を有している。
4. 学校教育分野の諸問題を理解するとともにその対処のための基盤的方法論や 問題解析力,優れたプレゼンテーション能力を修得している。

教科教育専攻

1. 教科教育分野各専修の学術的知識を構成する理論体系を修得している。
2. 教科教育分野各専修に関わる諸理論と学校での教育実践との双方の往還を可 能とする省察能力を有している。
3. 各教科の授業改善に資する創造性のある研究能力と実践的指導力を有している。
4. 教科教育分野各専修の教育実践に関わる諸問題を理解するとともにその対処 のための基盤的方法論や問題解析力,優れたプレゼンテーション能力 を修得し ている。

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